動悸の原因・症状と鍼灸による改善方法|世田谷区の鍼灸院

この記事では、病院に行っても異常がない動悸に対する鍼灸による改善について解説します。「突然脈が速くなる」「胸がざわざわする」とお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

動悸に対する当院の鍼灸施術

当院では、動悸に対して自律神経の調整と呼吸筋の緊張緩和を目的に鍼灸施術を行っています。心臓そのものに直接働きかけるのではなく、動悸を引き起こす根本原因にアプローチ


① 交感神経の過緊張を和らげる

自律神経測定器の画像
鍼刺激は、副交感神経を優位に導く作用があることが研究でも示されています。特に、頸部・背部の星状神経節周辺や脊髄の交感神経幹に近いツボへの施術は、過剰に興奮した交感神経を落ち着かせるのに効果的です。


② 呼吸筋の緊張緩和

首周りへの鍼施術
まずは、首・肩・胸まわりの呼吸補助筋の緊張を丁寧にほぐします。すると筋肉の緊張が解けると、自然と呼吸が深くなり、血中の酸素濃度が安定しますそのため、無理に心拍を上げる必要がなくなり動悸の発生が減ってきます。


③ 心身全体のリセット

自律神経を整えるお腹への鍼灸施術
鍼灸施術には、脳内でセロトニンやβ-エンドルフィンの分泌を促す作用があります。そのため、施術後は不安感や緊張感が和らぎ、「ぐっすり眠れた」「気持ちが落ち着いた」という変化を感じる方が多くいらっしゃいます。また、動悸に伴う不安感・焦燥感の軽減にも効果的です。

 

東洋医学からみた動悸

東洋医学では、動悸を「心(しん)」の機能の乱れとして捉えます。そのため、「心」は血液の循環をつかさどるだけでなく、精神・意識・感情とも深く関わっているとされています。

東洋医学の五臓説明

心気虚(しんききょ)

心の気(エネルギー)が不足した状態です。

少し動くとドキドキする・疲れやすい・息切れなど特徴があります。そのため、過労や病後に起こりやすいタイプです。


心血虚(しんけっきょ)

心に栄養を届ける血(けつ)が不足した状態です。また、動悸のほかに、不眠・夢が多い・不安感・健忘・顔色が悪いといった症状が現れます。特に女性や貧血傾向の方に多くみられます。


肝気鬱結(かんきうっけつ)

ストレスや感情の抑圧によって「肝」の気の流れが滞り、気が上逆して心臓を過剰に刺激する状態です。感情の波が激しい・ため息が多い・胸や脇腹の張り感・緊張すると動悸が起きやすいといった特徴があります。


陰虚火旺(いんきょかおう)

身体を潤し熱を冷ます「陰(いん)」が不足し、相対的に熱(火)が旺盛になった状態です。夕方から夜にかけて動悸や不安感が強まる・手足のほてり・口の渇き・寝汗・不眠などが特徴です。更年期の方や慢性的な疲労が続く方に多くみられます。


心脾両虚(しんぴりょうきょ)

心と脾(消化・吸収をつかさどる臓腑)がともに弱った状態です。動悸・食欲不振・疲れやすさ・不眠・不安感・下痢しやすいといった症状が重なります。なので、考えすぎや心配事が続くと悪化しやすい傾向があります。

 

動悸の症例報告

〈症例①〉

30代女性・仕事のストレスによる動悸と不眠


〈来院のきっかけ〉

仕事量が増えてから、夜寝ようとすると心臓がドキドキして眠れない日が続いた。循環器科を受診したが「異常なし」と言われ、当院へ来院。


〈主な症状〉

就寝時・安静時の動悸、寝つきの悪さ、肩こり・首のこり、息苦しさ、不安感。


〈施術内容〉

肝気鬱結+心血虚と判断。神門・内関・百会・肝俞・心俞などを中心に施術。首・胸まわりの呼吸筋リリースも合わせて実施。週1回ペースで開始。


〈経過〉

2回目の施術後から「眠れる日が増えた」と変化が現れる。1ヶ月後には就寝時の動悸がほぼ消失。2ヶ月後には日中の動悸も大幅に減り、職場でも落ち着いて過ごせるようになったとのこと。

 

〈症例②〉

50代女性・更年期に伴う動悸とほてり


〈来院のきっかけ〉

更年期を迎えてから、急に心臓がバクバクする・顔がほてる・夜中に目が覚めるという症状が重なるようになった。婦人科でホルモン補充療法も受けているが、動悸だけ改善しないとのことで来院。


〈主な症状〉

突発的な動悸・顔のほてり・発汗・夜間の中途覚醒・手足のほてり・口の渇き。


〈施術内容〉

陰虚火旺と判断。三陰交・太渓・内関・心俞・腎俞などに施術。お灸は温熱刺激を避け、主に鍼による繊細なアプローチを選択。


〈経過〉

3回の施術後から「夜中に目が覚める回数が減った」と改善の兆し。2ヶ月後には突発的な動悸の頻度が来院時の3分の1程度に。3ヶ月後にはほてりと動悸の両方が穏やかになり、「日常生活がずいぶん楽になった」とご報告いただいた。

 

動悸とは?

動悸は、普段意識しない自分の心臓の拍動を、不快感だと自覚する状態です。「ドキドキする」「脈が速い・遅い・乱れる」「心臓が強く打っている」など、感じ方は人によってさまざまです。
動悸は、心疾患が原因のこともあります。そうでない場合の多くは、自律神経の乱れやストレス・過労・呼吸の浅さといった機能的な要因によって引き起こされます。検査をしても「異常なし」と言われたにもかかわらず、動悸が繰り返されるという方が実際には非常に多くいらっしゃいます。


〈動悸でよくみられる症状〉

動悸は単独で起こることもありますが、多くの場合、以下のような症状を伴います。
• 胸のドキドキ・ドクドク感(安静時でも起こる)
• 脈が速くなる・不規則になる感覚
• 息苦しさ・息が吸いにくい感じ
• 胸の圧迫感・締めつけ感
• めまい・ふらつき
• 手足の冷え・しびれ
• 不安感・パニック感
• 頭痛・肩こり
• 不眠・睡眠の浅さ

これらの症状が重なって現れることが多く、日常生活や仕事への支障も大きくなりがちです。また、「また起きるのではないか」という不安感が慢性化し、症状をさらに悪化させる悪循環に陥りやすい点も、動悸の特徴といえます。

 

動悸の原因

動悸の原因はさまざまですが、当院に来院される方の多くは、交感神経の過剰な興奮と呼吸筋の緊張が深く関わっています。


交感神経の興奮による心拍数の上昇
自律神経には、身体を活動・緊張モードにする「交感神経」と、休息・回復モードにする「副交感神経」の2種類があります。通常、この2つはバランスを保ちながら心臓のリズムを調整しています。
しかし、ストレスや過労・睡眠不足・不規則な生活が続くと、交感神経が慢性的に優位な状態になります。交感神経が興奮すると、心臓に対して「もっと速く・強く拍動せよ」という指令が送られ続けます。その結果、安静にしているときでも心拍数が上がり、動悸として自覚されるのです。
また、交感神経の過緊張は血管の収縮も引き起こします。血管が収縮すると末梢への血流が悪くなり、心臓はさらに強く拍動して全身に血液を送ろうとします。これにより、動悸がより強く感じられるようになります。


呼吸筋の緊張と心拍数の関係


見落とされがちですが、呼吸筋の緊張も動悸と密接に関係しています。
ストレスや不安・緊張状態が続くと、首・肩・胸まわりの筋肉(斜角筋・胸鎖乳突筋・小胸筋・肋間筋など)が慢性的に固まります。これらの筋肉は呼吸に直接関わる筋肉であり、緊張することで呼吸が浅く・速くなります
呼吸が浅くなると、血液中の酸素濃度が低下しやすくなります。すると身体は「もっと酸素を取り込もう」として心拍数をさらに上げようとします。つまり、呼吸筋の緊張→浅い呼吸→低酸素状態→心拍数上昇→動悸という悪循環が生じるのです。
さらに、浅い呼吸は交感神経をより刺激するため、交感神経の興奮と呼吸筋の緊張は互いを悪化させ合う関係にあります。このような複合的な要因が絡み合うことで、動悸が慢性化・習慣化してしまうのです。

背中への鍼灸施術

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三茶はりきゅう院では、食いしばりに対して、東洋医学的考え、西洋医学的考えを踏まえ丁寧な評価と施術を行っています。「病院で様子を見るよう言われた」「痛みに長年耐えている」「注射や飲み薬でどうにか耐えている」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

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