お知らせ & コラム NEWS / COLUMN
足・下腿の痛みの原因と鍼灸による改善方法|世田谷区 三茶はりきゅう院
この記事では、足・下腿に生じる代表的な痛みの原因や症状、鍼灸による改善方法について解説いたします。シンスプリント・アキレス腱炎・足底筋膜炎・モートン病・有痛性外脛骨・三角骨障害 これらはスポーツをされている方だけでなく、日常生活のなかで足を酷使している方にも広くみられる症状です。また、それぞれの患部には皮神経(ひしんけい)が走行しており、炎症や圧迫によって「じんじんする」「皮膚がしみるように痛い」といった感覚症状が伴うことも少なくありません。当院では、組織の回復だけでなく、皮神経への影響も含めた丁寧なアプローチを行っております。
足・下腿の痛みとは?

足・下腿の痛みは、スポーツによる使いすぎ(オーバーユース)から、長時間の立ち仕事・歩行、加齢による組織の変化まで、様々な要因で生じます。同じ「足が痛い」という訴えでも、痛みの部位・タイミング・性質によって、関与する組織はまったく異なります。
また、足部・下腿には多くの皮神経が走行しています。腓腹神経(ひふくしんけい)は下腿後外側から踵骨外側・足背外側へ、伏在神経(ふくざいしんけい)の皮枝は下腿内側から内果周囲へ、内側踵骨枝(ないそくしょうこつし)は脛骨神経から分岐して踵の内側底面へ、総底側指神経・固有底側指神経は足趾間・趾底面へとそれぞれ伸びています。炎症が周囲の皮神経を刺激すると、灼熱感・しびれ・感覚過敏といった症状が加わり、痛みが複雑になることがあります。
足・下腿の痛みでよくみられる症状
– 運動開始時や運動後に下腿・足に痛みが出る
– 朝の第一歩が強く痛む
– 踵・足底・指の間・くるぶし周囲の特定部位に圧痛がある
– 足底や趾にしびれ・灼熱感・感覚の異常を伴う
– 足首を動かすと奥で引っかかる感じ・痛みがある
– 長時間の立位・歩行後に症状が悪化する
足・下腿の痛みの原因

医学的に考えられる主な原因
【シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)】
ランニングやジャンプなどの繰り返しの衝撃により、脛骨内側(すねの内側)の骨膜が炎症を起こした状態です。練習量の急増・硬い路面・扁平足が誘因となります。また、下腿内側を走行する伏在神経の前内側皮枝が骨膜の炎症に巻き込まれることで、「皮膚の表面がしみるように痛い」「触れるだけで痛む」という感覚過敏が生じることがあります。
【アキレス腱炎・アキレス腱症】
アキレス腱への過剰な負荷による変性・炎症です。腱の中央部(腱体部)に生じる腱症と、踵骨付着部に生じる付着部炎があります。アキレス腱の外側には腓腹神経(腓腹皮神経)が走行しており、腱の炎症・肥厚が腓腹神経を刺激することで、踵骨外側〜足背外側にかけての「ひりひりする」「しびれる」といった症状を伴うことがあります。
【足底筋膜炎】
踵骨から足趾の付け根へ伸びる足底筋膜の過緊張・微細断裂による炎症です。「朝の第一歩が激しく痛む」のが典型的な症状です。足底内側には脛骨神経から分岐する**内側踵骨枝(皮神経)**が走行しており、踵部の炎症がこの皮枝を刺激すると、踵の内側底面に焼けるような灼熱感やしびれが現れることがあります。
【モートン病(モートン神経腫)】
足趾の間(特に第3・4趾間)を走行する総底側指神経が、繰り返しの圧迫・摩擦により肥厚した状態(神経腫)です。この神経はもともと皮膚感覚を担う末梢神経(皮神経)であり、障害されると趾の間・指先にかけての強烈なしびれ・灼熱感・電撃痛が生じます。ハイヒールやつま先の細い靴が誘因になりやすく、歩行中に「石を踏んでいるような感覚」を訴える方も多くいらっしゃいます。
【有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)】
舟状骨(しゅうじょうこつ)の内側に余分な骨(外脛骨)が存在し、そこに痛みが生じる状態です。内果(内くるぶし)の前下方に痛みと腫れが現れます。この部位には**伏在神経の内果枝(皮神経)**が走行しており、外脛骨周囲の炎症が皮神経を刺激することで、内果周囲の感覚過敏・しびれ感を伴うことがあります。成長期のスポーツ選手に多く、扁平足との関連も指摘されています。
【三角骨障害(さんかくこつしょうがい)】
距骨(きょこつ)後方に存在する過剰骨(三角骨)が、足首を底屈(つま先を伸ばす)するたびに周囲の組織と衝突し、痛みを生じる状態です。バレエダンサーやサッカー選手など、足首の底屈を繰り返すアスリートに多くみられます。三角骨の外側には**腓腹神経の踵骨外側枝**が走行しており、炎症が広がることで踵骨外側〜足背外側にかけての皮膚感覚異常が合併することがあります。
足・下腿の痛みに対する当院の施術

当院の施術の特徴
当院では、「どの組織が・どのメカニズムで傷んでいるか」を問診・触診・動作確認によって丁寧に把握したうえで施術を行います。炎症・変性・神経刺激のどれが主体かによって、アプローチが異なります。
【患部への鍼通電療法・局所施術】
炎症や変性が生じている腱・骨膜・筋膜に対して、鍼通電(パルス鍼)を用いた施術を行います。鍼刺激は局所の血行を促進し、修復に必要な栄養・酸素を供給するとともに、炎症性サイトカインの調整にも関与する可能性が研究で示されています。
◯シンスプリント:脛骨内側の骨膜〜後脛骨筋・長趾屈筋への鍼施術
◯アキレス腱炎: 腱体部・踵骨付着部周囲への鍼、下腿三頭筋の緊張緩和
◯足底筋膜炎: 踵骨付着部・足底内在筋への鍼、下腿後面の筋緊張緩和
◯モートン病: 第3・4趾間への繊細な浅刺、中足骨頭周囲の鍼施術
◯有痛性外脛骨: 外脛骨周囲・後脛骨筋付着部への鍼施術
◯三角骨障害: 距骨後方・足関節後面への鍼施術、底屈に関わる筋群の緩和
【皮神経への浅層アプローチ】
腓腹神経・伏在神経皮枝・内側踵骨枝・総底側指神経といった皮神経の走行部位に対して、浅い層への鍼施術を行います。「灼熱感がある」「触れると過敏」「趾がしびれる」といった感覚症状が強い場合に特に有効なアプローチです。
【お灸による血行促進】
慢性化した腱炎・骨膜炎・筋膜炎では、患部の血行不全が回復を遅らせていることがあります。お灸の温熱刺激や吸角によって局所の血流を高め、組織の修復環境を整えます。
【足部・下腿のバイオメカニクス評価】
足底アーチの崩れ(扁平足・ハイアーチ)・重心の偏り・歩行パターンは、多くの足部障害の根本にあります。施術と並行して、日常の動作や靴選びについてのアドバイスも行っております。
足・下腿の痛みの東洋医学的な考え方
東洋医学では、足・下腿の痛みを「気血の流れが下肢の経絡で停滞した状態」として捉えます。
足・下腿の痛みでみられやすい東洋医学的な体質(証)
風寒湿痺(ふうかんしつひ)
冷え・湿気・風邪が下肢の経絡に侵入し、気血の巡りを妨げた状態です。雨天・気温の低下で症状が悪化する方、足が冷えやすい方に多くみられます。シンスプリントやアキレス腱炎の慢性化した状態に多い体質です。
気滞血瘀(きたいけつお)
繰り返しの外力・長時間の使いすぎによって、局所の気血の流れが滞った状態です。患部が慢性的に張って固い、夜間・安静時にも鈍痛が続くという方にみられます。モートン病・足底筋膜炎の慢性例に多い傾向です。
肝腎陰虚(かんじんいんきょ)
「肝」は筋・腱を、「腎」は骨・関節を養うとされています。加齢・慢性的な酷使・体力消耗などで肝腎が不足すると、腱・骨膜・関節への栄養供給が低下し、回復の遅れや再発につながりやすくなります。有痛性外脛骨・三角骨障害など骨に関わる症状に関連することが多い体質です。
足部・下腿には「足の太陰脾経」「足の陽明胃経」「足の少陰腎経」「足の太陽膀胱経」などの経絡が走行しています。症状の部位と体質に応じたツボ(三陰交・承山・太渓・昆崙・申脈・然谷など)を選穴し、気血の巡りを整えることを目指します。
鍼灸で目指す体づくり

足・下腿の痛みは、適切なケアなしに放置すると慢性化・再発を繰り返しやすい症状です。当院では以下の3つを鍼灸で目指します。
1. 炎症・変性組織の回復を促す
腱・骨膜・筋膜・神経への血行を改善し、組織の修復に必要な環境を整えます。急性期の炎症を鎮めるとともに、慢性期では変性した組織の再生を促していきます。
2. 皮神経の過敏状態を緩和する
灼熱感・しびれ・感覚過敏といった皮神経レベルの症状に対して、浅層鍼施術でアプローチします。「痛みは減ったが感覚が変」という状態の改善を目指します。
3. 再発しにくい足・下腿をつくる
足底アーチ・下腿筋のバランス・足関節の可動性など、障害の根本にある機能的な問題にアプローチします。施術後は、日常の動作・ストレッチ・靴選びについても個別にアドバイスいたします。
足・下腿の痛みの鍼灸施術症例
症例① 10代・女性・バレエダンサー・三角骨障害
主訴: 左足首のつま先を伸ばした際に、踵骨後方に強い痛みが出る。踵骨外側のひりひりした感覚異常も伴う。整形外科でMRIにて三角骨障害と診断。手術を避けたく来院。
施術内容: 距骨後方・足関節後面への鍼施術、腓腹神経踵骨外側枝の走行部位への浅層アプローチ、下腿後面(ヒラメ筋・腓腹筋)の緊張緩和。
経過:
2回目:底屈時の痛みが軽減し始めた。踵外側のひりひり感も和らいだ。
5回目:レッスン復帰。通し稽古でも痛みが出なくなった。
8回目:症状ほぼ消失。再発予防のメンテナンスへ移行。
症例② 50代・女性・立ち仕事・足底筋膜炎
主訴: 右踵の内側底面に朝の第一歩で激痛。踵全体に灼熱感がある。半年以上続いており、インソールも試したが改善なし。
施術内容: 踵骨付着部・足底内在筋への鍼通電、内側踵骨枝(皮神経)走行部位への浅層鍼施術、下腿三頭筋・後脛骨筋の緊張緩和、お灸による足底の血行促進。
経過:
3回目:朝の痛みが半減。灼熱感も施術後から徐々に和らいだ。
6回目:立ち仕事を通じても痛みが出なくなった。
9回目:踵の感覚も正常に戻り、症状が消失。
症例③ 30代・男性・ランナー・シンスプリント
主訴: フルマラソンに向けて練習量を増やしたところ、右すね内側に激しい痛みが出現。すねの皮膚が触れるだけで痛む感覚過敏もある。
施術内容:脛骨内側骨膜〜後脛骨筋への鍼通電、伏在神経前内側皮枝の走行部位への浅層アプローチ、足部アーチの評価と動作アドバイス。
経過:
1回目:施術後から皮膚の感覚過敏が軽減。
4回目:ジョグ再開。痛みなく5km走れるように。
7回目:大会に向けて本格的なトレーニングに復帰。
世田谷区で「足・下腿の痛み」にお悩みなら、お気軽にご相談ください

三茶はりきゅう院では、シンスプリント・アキレス腱炎・足底筋膜炎・モートン病・有痛性外脛骨・三角骨障害に対して、患部の組織回復と皮神経へのアプローチを組み合わせた施術を行っております。「なかなか治らない」「スポーツに復帰したい」「手術を避けたい」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
初回返金保証制度もご用意しておりますので、はじめての方でも安心してお越しいただけます。
まずはお電話、またはお問い合わせフォーム・LINEよりお気軽にご連絡ください。
【グループ院の紹介】
東京α鍼灸院:中目黒駅
渋谷α鍼灸院:渋谷駅
吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅
高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅
【執筆者】
三茶はりきゅう院 副院長 稲垣
東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」徒歩3分
平日20:30まで受付、土日祝も営業
完全個室の施術室
ご予約はこちらから
\相談だけでも大丈夫ですのでお気軽に/
はじめての方も安心の返金保証制度をご用意しております。
たった一度のご来院でも、我々の専門知識と確かな技術で
お客様のお悩みの症状に対する概念を、きっと変えられると思ってます。
是非一度お気軽にご相談ください。
