線維筋痛症と鍼灸|世田谷区の鍼灸院

この記事では、線維筋痛症の原因や症状、鍼灸による改善方法について詳しく解説します。「全身があちこち痛い」「どこに行っても原因がわからない」とお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

 

線維筋痛症に対する当院の施術

当院では、線維筋痛症に対して鍼灸を中心とした全身アプローチを行っています。局所の痛みだけを狙うのではなく、乱れた自律神経を根本から整えることを目標としています。


① 神経系へのアプローチ(鍼刺激による中枢感作の抑制)
鍼の刺激は、脊髄や脳幹レベルでの痛み抑制機構を活性化させることが研究で示されています。具体的には、鍼刺激によってβ-エンドルフィンやセロトニン・ノルアドレナリンの分泌が促され、異常に興奮した神経系を落ち着かせる方向に働きます。


② 自律神経の調整
当院では、副交感神経を優位に導く施術を重視しています。全身の緊張をほぐすことで、身体が「休息・回復モード」に切り替わりやすくなります。その結果、睡眠の質の向上や慢性的な疲労感の軽減につながります。

 

③ 全身の血流・体液循環の改善
鍼灸によって筋肉の緊張が緩み、血液やリンパの流れが改善されます。全身に栄養と酸素が行き渡りやすくなることで、組織の回復力が高まります。

 

④ 丁寧なカウンセリングと個別対応
線維筋痛症は、患者さんによって症状の出方や生活背景が大きく異なります。そのため、当院では初回に十分な時間をかけてカウンセリングを行い、お一人おひとりの状態に合わせたオーダーメイドの施術プランを作成しています。

 

線維筋痛症東洋医学的な考え方

東洋医学では、線維筋痛症を「特定の臓腑の失調による気・血・津液の流れの乱れ」として捉えます。


肝気鬱結(かんきうっけつ)
ストレスや感情の抑圧によって「肝」の疏泄が乱れ、全身の気の流れが滞った状態です。精神的な緊張や不安が強く、症状がストレスで悪化しやすい方に多くみられます。また、ため息が多い・脇腹の張り感・気分の波が激しいといった特徴もあります。


気血両虚(きけつりょうきょ)
気と血がともに不足した状態です。強い疲労感・めまい・息切れ・顔色不良・動悸などが特徴で、身体のあちこちが「じんわり痛む」感覚が続きます。もともと体力がなく、産後や長期的な病気のあとに発症するケースでも多く見受けられます。


腎陽虚(じんようきょ)
腎の陽気が不足した状態で、身体の芯から冷えやすく、痛みが寒さで増悪します。腰や膝の冷えた痛み・むくみ・頻尿・疲れやすさが特徴です。加齢やオーバーワードによって腎が消耗した方に多い傾向があります。


瘀血(おけつ)
血の流れが滞った状態で、刺すような・固定した部位の痛みが特徴です。夜間に痛みが強まることが多く、皮膚の色が暗くなる・クマが出やすいといった外見的な特徴もみられます。
これらの体質が複数重なっているケースも多く、当院では総合的に判断した上で施術を組み立てています。

 

線維筋痛症の症例

症例①

冷えを伴う全身痛と頭痛(50代 女性)

冬になると全身の痛みが激しくなり、特に腰と膝が辛い。頭痛も月に数回起こり、疲れが取れない日々が続いていた。

〈症状〉

冷えると増悪する全身痛、腰・膝の痛み、頭痛、頻尿、むくみ、慢性的な倦怠感。

〈施術内容〉

腎陽虚と瘀血の合併と判断。血行促進を目的に鍼灸を、腎兪・命門・三陰交などに施術した。


〈経過〉

2週間後から「手足の冷えが和らいだ」との感想。1ヶ月後には頭痛の頻度が減少。3ヶ月後には「冬でも以前ほど痛みが強くならなくなった」と喜んでいただけた。

 

線維筋痛症とは?

線維筋痛症は、全身の広範囲にわたる慢性的な痛みとこわばりを主な特徴とする疾患です。筋肉・腱・靭帯など軟部組織に痛みが生じますが、血液検査やレントゲンといった一般的な検査では異常が見つからないことがほとんどです。そのため、「気のせい」「精神的なもの」と片付けられてしまい、長年苦しんでいる方も少なくありません。


線維筋痛症は決して珍しい病気ではなく、日本では人口の約1.7〜2%が罹患していると推定されています。また、男性よりも女性に多くみられ、特に30〜60代に多い傾向があります。


〈線維筋痛症でよくみられる症状〉
線維筋痛症の症状は痛みだけにとどまらず、全身にわたるさまざまな不調を引き起こします。

• 全身の広範囲な痛み・こわばり(首・肩・背中・腰・四肢など)


• 疲労感・倦怠感(十分に休んでも回復しない疲れ)


• 睡眠障害(眠れない、眠りが浅い、朝起きられない)


• 頭痛・片頭痛


• 過敏性腸症候群(腹痛・下痢・便秘の繰り返し)


• 認知機能の低下(記憶力・集中力の低下、いわゆる”フィブロフォグ”)


• 気分の落ち込み・不安感


• 音・光・温度変化への過敏


このように、線維筋痛症は痛みを中心とした全身性の症状が重なり合うことが特徴的です。一つひとつの症状は他の疾患でも起こりうるため、診断がつくまでに時間がかかるケースが多くみられます。

 

線維筋痛症の原因

線維筋痛症の原因はまだ完全に解明されていませんが、現在最も有力視されているのが「中枢感作」と呼ばれるメカニズムです。

〈神経の異常な興奮と中枢感作〉
通常、痛みは身体の組織が傷ついたときに発生し、回復とともに治まります。しかし線維筋痛症では、中枢神経系(脳・脊髄)が異常に興奮した状態が続き、本来なら痛みとして感じないような弱い刺激でも強い痛みとして認識してしまいます。これを「痛覚過敏」「アロディニア(異痛症)」と呼びます。
イメージとしては、痛みのボリュームつまみが常にMAXに上がっている状態です。そのため、全身のあちこちで痛みが発生し、しかも通常の鎮痛剤では十分に効かないことが多いのです。
この中枢感作が生じる背景には、以下のような要因が関わっていると考えられています。

・神経伝達物質の異常

・自律神経の乱れ

・HPA軸の機能不全

・遺伝的要因

・心理社会的ストレス

・睡眠障害と悪循環

また、全身症状が現れる理由も中枢感作と深く関係しています。脳や脊髄の過剰な興奮は、痛みだけでなく、自律神経・ホルモン・免疫システム全体に影響を及ぼします。だからこそ、疲労・睡眠障害・消化器症状・気分の変動など、多彩な全身症状が一度に現れるのです。

 

世田谷区で「線維筋痛症」にお悩みなら、お気軽にご相談ください

三茶はりきゅう院では、線維筋痛症に対して、東洋医学的考え、西洋医学的考えを踏まえ丁寧な評価と施術を行っています。「病院で様子を見るよう言われた」「痛みに長年耐えている」「注射や飲み薬でどうにか耐えている」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

まずはお電話、またはお問い合わせフォームLINEよりお気軽にご連絡ください。

 

【グループ院の紹介】

東京α鍼灸院:中目黒駅

渋谷α鍼灸院:渋谷駅

吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅

高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅

 

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