喉のつかえの正体は?ストレスが引き起こす「ヒステリー球」の原因と対処法

ヒステリー球(咽喉頭異常感症)

 

「喉に何か詰まっている」

「飲み込みにくい」

「ずっと喉が張り詰めている感覚がする」

 

このような症状は「ヒステリー球」と呼ばれる状態に当てはまります。

ヒステリー球は咽喉頭異常感症といい、病院の検査では異常が見つからないにも関わらず、喉の違和感が続く疾患です。

 

症状の程度には個人差が大きく、たまに気になる程度の軽い症状から、人と話すのも辛く感じるほど重い症状の方もいます。

特に心と体の緊張が強い時ほど出やすい身体的な症状です。

 

ヒステリー球の状態

 

ヒステリー球は、のど・首周りの筋肉が無意識に緊張する事で、喉の中に異物があるように感じてしまう状態です。

 

多くは内視鏡検査で確認しても異常は見つかりません。

この症状は「ストレス」、「不安」、「不良姿勢」と深い関係があります。

ストレスと不安が強いと交感神経の過活動を起こします。そうすると喉周りの筋肉は過緊張し、"詰まり感"を引き起こします。

また、デスクワーク時の猫背などは頭を支えるために首の筋肉が過緊張し、"詰まり感"を引き起こします。

 

30〜50代に多く発症しやすく、仕事や家庭環境の変化や対人関係の負担が蓄積しやすい時期と考えられます。

症状は仕事や日常生活とも深く関わっており、下のような悩みを持つ方も多いです。

 

◯喉に“何かある”つかえ感があり咳払いする

◯呼吸がスムーズにできない

◯仕事中、緊張場面で症状が悪化する

 

 

ヒステリー球の原因

 

1.ストレス・不安と自律神経の乱れ

 

ストレスや不安が強いと、自律神経のうちの交感神経が活発に働きます。

そうすると体は"緊張モード"に入ります。

緊張モードでは筋肉が硬くなりやすく、筋肉の硬さによって違和感を感じやすくなります。

さらに喉の違和感そのものがストレスであったり、不安の要因となります。

 

つまり、"ストレスや不安→緊張モード→喉の詰まり→ストレスや不安の増加→…"と悪循環になります。

 

2.姿勢・食いしばりの影響

 

近年ではスマホ・パソコンの長時間使用時における不良姿勢によって、首の筋肉の圧迫が起こります。

また、下の要素も首の筋肉の硬さに大きく関係します。

 

食いしばり、歯ぎしり

首の動かし辛さ

肩こりによる胸郭の硬さ

 

3.胃の不調

 

ヒステリー球は胃の調子とも関連しています。

特に逆流性食道炎では胃酸が上がってくるため、胸や喉の不快感に繋がります。

特に過度なストレスは胃の不調を引き起こしやすく、ストレス→胃の不調→喉の違和感と繋がります。

 

 

東洋医学でみるヒステリー球

 

東洋医学では、ヒステリー球のことを梅核気ともいい、全身(気血津液・五臓)の問題として捉えます。

ヒステリー球が起こっている体の状態には下のような状態があります。

 

1.肝気鬱結(かんきうっけつ)

 

ストレスにより五臓のうちの「肝」の疎泄機能が低下して気の流れが滞る状態です。

「肝」は全身の気が滞りなく隅々まで行き渡り巡る機能(疎泄機能)を司っています。

そのため肝の機能が低下すると気が喉や胸周りでせき止められて"詰まり"を感じます。

 

2.気滞

 

気の動きが胸や首周りので停滞する際に違和感を感じます。

 

3.痰湿(たんしつ)

 

体内の水分の巡りが滞るさいに起こる状態です。

体の中には血液をはじめ、様々な水分が含まれています。これらの水分が循環することで生命活動を維持します。

しかし筋肉の硬さなどがあると血流が滞り、そこに熱を持つことで"痰湿"となります。

この痰湿がある部位では気の巡りも合わせて滞るため違和感を起こします。

 

 

病院での対処

 

ヒステリー球の場合、耳鼻咽喉科などで検査され、異常が見つからない場合が多いです。

薬物療法では、抗不安薬や漢方(半夏厚朴湯など)が処方されます。

 

検査で「異常が見つからない」とは臓器や細胞に損傷や炎症が見られない「器質的な異常がない」事を指します。

「異常なし=問題なし」ではなく、症状に合う鍼灸施術が必要になります。

 

ヒステリー球の鍼灸施術

 

鍼灸施術の目的として、下のことが挙げられます。

 

肝の機能を補う

自律神経を整える

首肩周りの筋肉を緩める

 

肝の機能を補う

 

滞った気を巡らせるために肝の疎泄機能を補うツボに鍼をします。

 

自律神経を整える

 

交感神経を落ち着かせて、副交感神経の働きを活発にさせます。そうする事で全身がリラックスでき、深い呼吸になります。

 

首肩周りの筋肉を緩める

 

特に首の筋肉(胸鎖乳突筋や斜角筋)の硬結に鍼を行う事で、筋肉が緩み違和感を和らげます。

 

 

まとめ

 

ヒステリー球はストレス・姿勢・筋肉のコリ・自律神経のバランスなど様々な要因が重なって起きる症状です。

 

器質的な異常がなくても、体から辛さのサインが症状として現れています。

「気のせい」や「そういうもの」と放置して不安を抱えながら生活するよりも、原因を一緒に整理し、体を整えていくことで症状は大きく改善していきます。

ストレス環境によって症状の程度が変わるため、安定的な症状の改善には定期的な鍼灸施術が適しています。

 

ストレス自体の改善と、ストレスに負けない体作りを一緒に目指していきましょう。

 

 

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