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耳鳴りに対する鍼灸施術と考え

耳鳴りに対する当院の施術
耳鳴りは、耳鼻科的な検査では大きな異常が見つからないことも多く、長く悩まされる方が少なくありません。当院では、耳鳴りの原因のひとつとして、自律神経の乱れや血行不良、首肩背中や顎周りの筋緊張による影響が大きいと考えています。
そのため、施術では首・肩・背中、場合によっては顎の筋肉やツボに鍼を行い、筋肉の緊張を緩め、血行を促進します。さらに、微弱な電気を流す「鍼通電療法」を併用することで、耳周囲の血流を改善し、神経の過敏さを落ち着かせるのを助けます。
耳鳴りの改善には「自然治癒力」を高めることが重要です。当院の施術は、全身のバランスを整え、自律神経の調整や炎症の鎮静を促しながら、根本的な体質改善を目指します。
耳鳴りの東洋医学的な考え
東洋医学では耳鳴りは「腎(じん)」や「肝(かん)」の機能低下、または気血の停滞によるものと考えます。特に、ストレスや過労による「肝火上炎(かんかじょうえん)」、加齢による「腎虚(じんきょ)」が耳鳴りを引き起こすことが多いです。
体質の傾向によっても施術は異なりますが、例えば、ストレスや過労が強い方には「太衝(たいしょう)」や「風池(ふうち)」などツボを使い、熱を鎮めます。加齢の場合は「腎兪(じんゆ)」や「太渓(たいけい)」などで腎を補う施術を行います。また、耳周囲の「聴宮(ちょうきゅう)」「翳風(えいふう)」といった局所のツボも併用します。
このように、全身の気血水の流れを整えることで、耳鳴りの緩和を目指します。
耳鳴りの鍼灸施術症例
50代女性、仕事などのストレスがや疲れが溜まり、左耳に「ザー」という低音の耳鳴りが続いていた方が来院されました。
首や肩のコリが強く、首肩の緊張を緩める鍼、耳周囲のツボ、頭のツボなどで全身の調整を行い、3回目の施術で音が弱まり、5回目で気にならない程度まで改善しました。
耳鳴りとは?
耳鳴りとは、実際には外部に音がないのに、耳や頭の中で音が聞こえる症状を指します。音の種類は「キーン」「ザー」「ブーン」など様々で、片耳・両耳どちらにも起こります。
耳鳴りは大きく「自覚的耳鳴り」と「他覚的耳鳴り」に分けられます。ほとんどは自覚的で、患者さん本人にしか聞こえません。日本では成人の約10〜15%が何らかの耳鳴りを経験し、特に高齢者に多い傾向があります。
耳鳴りの原因
耳鳴りの原因は一つではなく、さまざまな要因が絡み合って発症します。代表的なものとして以下が挙げられます。
•加齢や聴力低下(加齢性難聴に伴う神経の変化)
•騒音曝露(大きな音に長期間さらされた場合)
•ストレスや自律神経の乱れ(交感神経優位の状態)
•耳の病気(メニエール病、中耳炎、突発性難聴など)
•首肩の筋緊張や血行不良(筋緊張性耳鳴り)
•薬剤の副作用(一部の抗生物質や利尿剤など)
耳鳴りは生活の質を大きく低下させることがありますが、原因を把握し、適切なケアを行うことで改善が期待できます。
【執筆者】
三茶はりきゅう院 稲垣(副院長)
東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」徒歩3分
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