副鼻腔炎がなかなか治らない原因とは?鍼灸で整える体質と自律神経

この記事では副鼻腔炎の原因や症状、鍼灸による改善方法についてわかりやすく詳しく解説します。

 

副鼻腔炎とは

副鼻腔炎とは、鼻の奥にある「副鼻腔」と呼ばれる空洞部分に炎症が起こる疾患です。そもそも副鼻腔は、鼻腔の周囲に複数存在し、空気の通り道としてだけでなく、声の共鳴や鼻腔内の湿度調整などにも関わっています。この部分に炎症や膿が溜まると、さまざまな不快な症状が引き起こされます。
多くの場合、風邪やウイルス感染をきっかけに発症します。しかし、症状が完全に治りきらないまま炎症が残ると、慢性副鼻腔炎へと移行します。その結果、はっきりした痛みは少なくなるものの、「常に鼻や顔が重い」「スッキリしない状態」が続くことが特徴です。副鼻腔炎の症状は、鼻だけに限らず、顔や頭、喉、さらには全身の不調として現れることもあり、日常生活の質を大きく低下させる要因になります。

 

副鼻腔炎でよくみられる症状

◯鼻づまり、黄色〜緑色の粘り気のある鼻水
◯鼻水が喉に流れる感じ(後鼻漏)、痰が絡む不快感
◯頬や目の下、眉間の重だるさや痛み
◯目の奥の痛み、前頭部やこめかみの頭痛
◯嗅覚の低下、匂いが分かりにくくなる
◯口臭が気になる
◯倦怠感、集中力の低下、疲れやすさ

特に慢性副鼻腔炎の場合、「強い症状ではないが常に不快」という状態が続き、睡眠の質や仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼします。

 

副鼻腔炎の原因

まず、副鼻腔炎の原因は一つではなく、複数の要因が重なって発症・慢性化することがほとんどです。そのため、感染症だけでなく、体質や生活習慣、自律神経の状態も深く関係しています。


風邪やインフルエンザなどのウイルス感染によって鼻腔内に炎症が起こると、副鼻腔の出口が狭くなり、分泌物が排出されにくくなります。その状態で細菌が増殖すると、副鼻腔炎へと進行します。また、花粉症やハウスダストなどのアレルギー性鼻炎を持っている方は、鼻粘膜が常に刺激を受けやすく、副鼻腔炎を繰り返しやすい傾向があります。
さらに近年では、ストレスや生活リズムの乱れによる自律神経の不調が、症状を長引かせる要因として注目されています。


医学的に考えられる主な原因

◯風邪やウイルス・細菌感染
花粉症アレルギー性鼻炎
◯免疫力の低下
◯自律神経の乱れ
◯首や肩による血行不良
◯睡眠不足や過労

「薬を飲むと一時的には楽になるが、また繰り返す」という方は、炎症の原因そのものだけでなく、体の内側の回復力が落ちている可能性があります。

 

副鼻腔炎に対する当院の施術


当院では、副鼻腔炎を単なる鼻の炎症として捉えるのではなく、全身のバランスの乱れによって起こる不調の一つと考えています。実際に副鼻腔炎で来院される方の多くは、首や肩、背中のこりを伴っています。このような状態では、顔への血流が滞りやすくなります。

血流が悪くなると、炎症を抑えるために必要な酸素や栄養が十分に届かず、老廃物も排出されにくくなります。その結果、炎症が長引き、「治りきらない副鼻腔炎」につながってしまいます。

施術では、鼻や頬周囲への鍼だけでなく、首・肩・背中・顎関節周囲まで含めて整えます。鍼通電療法を併用することで、血行を促進し、炎症の鎮静と自然治癒力を高めることを目指します。

 

当院の施術の特徴

◯自律神経を整え、回復しやすい体の状態をつくる
◯首・肩・顎の緊張を緩め、顔への血流を改善
◯鍼通電によって炎症の沈静をサポート
◯薬に頼りきらず、体質からの改善を目指す

 

副鼻腔炎と自律神経の関係


副鼻腔炎がなかなか治らない、あるいは何度も繰り返してしまう背景には、自律神経の乱れが深く関係しているケースが少なくありません。なぜなら、自律神経は血流や免疫の働きを大きく左右しているからです。

自律神経は、呼吸・血流・免疫・内臓の働きなど、私たちが意識しなくても体を調整してくれている神経です。交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで、体は「回復できる状態」を保っています。
しかし、ストレスや疲労、睡眠不足、不規則な生活が続くと、このバランスが崩れやすくなります。すると血管の収縮と拡張がうまくいかなくなり、鼻や副鼻腔周囲の血流が悪くなってしまいます。その結果、炎症物質や老廃物が滞りやすくなり、副鼻腔炎が治りにくい状態が作られてしまうのです。

特に副鼻腔炎の方に多いのが、交感神経が優位になりすぎている状態です。この状態では体が常に緊張しており、免疫機能や回復力が十分に働きません。首や肩のこりが強くなり、顔への血流も低下しやすくなるため、鼻や頬の炎症が長引く原因になります。


自律神経が乱れることで起こりやすい変化

◯鼻や副鼻腔周囲の血流低下
◯炎症が引きにくくなる
◯免疫力の低下
◯首・肩の緊張が強くなる
◯睡眠の質が下がり回復力が落ちる

このような状態では、薬で炎症を抑えても「一時的には良いが、またぶり返す」という経過を辿りやすくなります。

鍼灸施術は、この自律神経のバランスを整えることを得意としています。首や背中、頭部のツボを用いることで神経の過緊張を緩め、血流を改善し、体が自然に回復できる状態へ導きます。

当院では、副鼻腔炎に対して
「炎症を抑える」「血流を良くする」「自律神経を整える」
この3つを同時に行うことで、治りきらない症状や再発しやすい状態からの改善を目指しています。

 

副鼻腔炎の東洋医学的な考え

東洋医学では、副鼻腔炎を単なる鼻の炎症とは考えず、体全体の巡りや内臓の働きの乱れが鼻に現れた状態と捉えます。鼻は肺と深く関係し、さらに胃腸の働きや自律神経の状態、血流の良し悪しが複雑に関係することで、副鼻腔炎という症状が現れると考えられています。

そのため、同じ副鼻腔炎という診断名であっても、症状の出方や治りやすさには個人差があります。なかなか治らない、何度も繰り返すといった背景には、その人特有の体質や生活習慣が影響していることが多くあります。

 

副鼻腔炎でよくみられる東洋医学的な体質(証)

副鼻腔炎では、いくつかの代表的な体質パターンがみられます。ここでは臨床でよく遭遇するものをご紹介します。

炎症が強く出やすいタイプ(風熱・肺熱)
風邪を引いた後に急に症状が悪化し、黄色や緑色の鼻水が出る、顔や頭が熱っぽく感じるといった特徴があります。東洋医学では、外から入った邪気が熱を帯び、肺や鼻に炎症を起こしている状態と考えます。

このタイプに多い特徴
◯黄色〜緑色の鼻水
◯顔のほてり、頭痛
◯喉の違和感を伴うことがある


慢性化しやすいタイプ(痰湿)
副鼻腔炎が長引いている方に多くみられるタイプです。胃腸(脾)の働きが弱く、体内に余分な水分や老廃物が溜まり、それが痰や膿となって副鼻腔に停滞している状態と考えます。

このタイプに多い特徴
◯白〜黄色の粘り気のある鼻水
◯痰が絡む感じが続く
◯頭や体が重だるい
◯食後や疲れた時に症状が出やすい


ストレスや緊張が影響するタイプ(肝気鬱結)
仕事や家庭のストレス、緊張が続くことで気の巡りが悪くなり、血流が滞って副鼻腔の回復力が落ちている状態です。首や肩のこりが強く、自律神経の乱れを伴うことが多いのが特徴です。

このタイプに多い特徴
◯首・肩こりが強い
◯目の奥の痛み、頭重感
◯症状に波がある
◯ストレス時に悪化しやすい


体力・免疫力が低下しているタイプ(肺脾気虚)
体の防御力や回復力そのものが低下しているタイプで、風邪を引くたびに副鼻腔炎を繰り返しやすく、治るまでに時間がかかります。

このタイプに多い特徴
◯疲れやすい
◯風邪を引きやすい
◯鼻水が長く続く
◯回復に時間がかかる

 

副鼻腔炎が「治りにくい」「繰り返しやすい」理由

副鼻腔炎は、適切な治療を受ければ改善する疾患ですが、一方で「一度良くなったのにまた再発する」「完全にスッキリしない状態が続く」という方も少なくありません。その背景には、炎症そのもの以外の要因が関係していることが多くあります。

特に多いのが、体の回復力が十分に働いていない状態です。炎症を抑える薬や処置は非常に重要ですが、それだけでは体の内側の環境が整わず、症状がぶり返しやすくなることがあります。睡眠の質の低下、慢性的な疲労、ストレスの蓄積などが重なることで、自律神経のバランスが崩れ、血流や免疫機能が低下してしまうのです。

また、首や肩の強いこりも、副鼻腔炎を長引かせる要因の一つです。首から顔にかけては、血管や神経が集中しており、この部分の緊張が強くなると顔や鼻周囲への血流が滞りやすくなります。すると、炎症を修復するために必要な酸素や栄養が十分に届かず、老廃物も排出されにくくなります。

治りにくい副鼻腔炎に共通してみられる状態
◯首・肩の慢性的な緊張
◯自律神経の乱れ
◯睡眠の質の低下
◯疲労やストレスの蓄積
◯回復力・免疫力の低下

これらが重なった状態では、症状が軽くなっても「完全に治った」と感じにくく、再発を繰り返す傾向があります。

 

鍼灸で目指す「副鼻腔炎が戻りにくい体づくり」

鍼灸施術の特徴は、炎症のある部位だけを見るのではなく、体全体の状態を整える点にあります。副鼻腔炎の場合も、鼻や頬へのアプローチだけでなく、首・肩・背中・お腹・頭部などを含めて施術を行います。

これは、血流や神経の働き、自律神経のバランスを整えることで、体が本来持っている回復力を引き出すためです。体が「治る方向」に向かいやすくなると、炎症が引きやすくなるだけでなく、再発しにくい状態へと変わっていきます。

特に慢性化している副鼻腔炎では、症状の強さだけでなく「体がどれだけ疲れているか」「どれだけ回復できているか」を見ることが重要です。鍼灸では、こうした目に見えにくい部分にも働きかけることができます。

 

施術とあわせて意識したい日常のポイント

副鼻腔炎の改善には、施術だけでなく日常生活の過ごし方も大きく影響します。少し意識を変えるだけでも、回復しやすさが変わることがあります。

日常生活で意識したいポイント
◯首や肩を冷やさない
◯スマートフォンやパソコン作業の合間に首を動かす
◯できるだけ睡眠時間を確保する
◯疲れを溜め込みすぎない
◯冷たい飲食物を摂りすぎない

これらは、東洋医学的にみても体の巡りや回復力を保つために大切なポイントです。

 

副鼻腔炎と向き合うために

副鼻腔炎は「鼻の病気」と思われがちです。しかし、実際には体全体の状態が大きく関係しています。だからこそ、症状だけを追いかけるのではなく、体の状態を整えながら改善を目指すことが大切です。

「薬を飲んでもスッキリしない」「毎年同じような症状を繰り返す」「なんとなく不調が続いている」
このようなお悩みがある方は、体の回復力が落ちているサインかもしれません。

当院では、副鼻腔炎に対して一時的な対処ではなく、体質や生活背景を含めた施術を行い、長期的な改善を目指しています。

 

副鼻腔炎の鍼灸施術症例

40代女性の症例です。

来院の2ヶ月前に風邪を引いた後、副鼻腔炎を発症し耳鼻科へ通院されていました。抗生物質などの治療で症状は概ね改善したものの、痰が絡まる感じや頭痛、目の渇きが残り、「完全に治りきらない状態」が続いていたため当院に来院されました。

初診時は、首や肩の強いこりが目立ち、頬には腫れと圧痛がありました。顔全体の血行も悪く、炎症が残りやすい状態でした。

施術では、鼻の周囲や頬骨の際の炎症を引かせながら、首・肩・背中のこりを取り、顔に良い血液が巡るよう全身を調整しました。

施術経過
1〜5回目:施術当日〜数日間は調子の良い日が増える
6回目頃:花粉症の時期でも前年より症状が軽い
花粉症が落ち着く頃から副鼻腔炎も回復
現在は頬の腫れと圧痛が消失

 

世田谷区で「副鼻腔炎」にお悩みなら、お気軽にご相談ください

副鼻腔炎による不調を「年齢のせい」「体質だから」と諦めず、そのつらさを一度ご相談ください。
当院では東洋医学の視点から、お一人おひとりの状態に合わせた施術で改善をサポートしています。
快適な毎日を過ごしていただけるよう、丁寧にお手伝いさせていただきます。
まずはお電話、またはお問い合わせフォームLINEよりお気軽にご連絡ください。

 

【グループ院の紹介】

東京α鍼灸院:中目黒駅

渋谷α鍼灸院:渋谷駅

吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅

高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅

 

【執筆者】

三茶はりきゅう院  副院長 稲垣

 

東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」徒歩3分
平日20:30まで受付、土日祝も営業
完全個室の施術室

 

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